原発都民投票条例案の本会議採決にて、私たちが提出した条例案について「自由投票」となり賛否が別れた都議会民主党。
賛成30名、反対19名。

この、都議会最大会派において、来夏の都議選にむけて動きがありました。
都議会民主党の4名の議員が会派離脱届を提出しました。
※参考に6/20本会議での都民投票条例案賛否も記載しました。
佐藤広典議員=(36)北多摩1 【原案賛成】
柳ケ瀬裕文議員=(37)大田区 【原案賛成】
栗下善行議員=(29)千代田区 【原案賛成】
野上幸絵議員=(42)練馬区 【原案反対】
それぞれ、一人会派として
都議会ウェブサイトに掲載されています。
無所属の会 北多一 佐藤広典
脱原発の会 大田 柳ヶ瀬裕文
行政刷新を貫く会 千代田 くりした善行
東京幸志会 練馬 野上ゆきえ

(平成24年8月31日現在)
前回2009年の都議選で54議席を獲得した民主党の議席は46、
自民37、公明23、共産8、生活者ネット3、無所属7 となりました。

産経新聞には、先に離党した柳ケ瀬議員と佐藤議員のコメントがあります。
柳ケ瀬氏
「脱原発の会を作り、
次期都議選に向け第三極を作るべく広く呼びかけていきたい」
政府が24日閣議決定した
原子力規制委員会の人事案が決断のひとつの理由だとして「原子力ムラの一員として活動してきた人で、政府の原子力規制の意思が感じられない」と批判。
「反対姿勢を明確にして行動するため離党し会派も離脱することを決意した」
佐藤氏
増税や高速道路などの建設再開を挙げ「党は国民負担を減らすと訴えたはず」と指摘。
原発再稼働も批判し、
住民直接請求で提案された原発再稼働の是非を問う都民投票条例案(否決)の議論で会派内に「意見の隔たりが相当あった」と述べた。
佐藤氏は採決で賛成していた。
『民主都議2人が離党届 原発、消費増税など理由に』2012年8月30日 産経新聞
東京新聞には、続いて会派を離れた栗下議員と野上議員のコメントがあります。
栗下氏
「行革の取り組みが不十分な中で消費税増税を決め、都民に責任を持って説明できない」と
民主党への不満を述べた。
野上氏
「都議選での
一票の格差是正へ向け、選挙区や定数を見直す議論ができなかった」
『民主都議 離党ドミノ 来夏選挙控え、1カ月間で5人』2012年8月31日 東京新聞 朝刊
読売新聞にも栗下議員と野上議員のコメントがあります。
栗下氏
「
行革が不十分な中で増税することを、有権者に責任を持って説明できない」
野上氏
「都議会のあり方検討会」で選挙区の定数見直しが行われなかったことを挙げ、
「
自公民の談合で一歩も議会改革が進まなかった。会派運営がおかしい」と語った。
『民主都議、離党表明ゾロゾロ…2日間で4人』2012年8月31日 読売新聞 朝刊
毎日新聞では、この民主党の離党の流れについて、
自民都議からのコメントがあります。
自民都議
「離党理由が、
原発や消費税など都政と直接関わりのないことばかり。
前回は勢いがあったから民主から立候補しただけで、今度は苦しいから旗を持ち替えようということだ」
と冷ややかな目を向けた。
『都議会民主党:会派4人離脱 国政同様に党内混乱 都議選控え、他会派は冷ややか /東京』2012年8月31日 毎日新聞 地方版
6/20の本会議での討論でも
「東京電力管内の原子力発電所の稼働の是非は、国が国家的なエネルギー戦力における原子力の位置づけを定め、長期的、広域的な観点から判断すべき問題」と言っていた都議会自民党からすれば、原発の問題で党と相いれない考えになったとしても、離党理由とならないのでしょうか。
しかしながら、都議会議員であっても、
所属政党が、原発や消費税など私たちの生活に大きく関わる問題について国政でどのような判断をしているかは大切なことではないのでしょうか?
私たちの投票行動においては、都議選であったとしても、国政での動きも合わせて
「どの政党に所属している議員なのか」が判断材料の一つになっていると思います。
それぞれの方の離党理由、これからやっていきたいことなど、もっと詳しくお話をうかがってみたいです。
来夏、誰に投票するのか。
これからの動きに注目していきたいと思います。
【よこっち】
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